2011/09/21

料理から学ぶ習得のコツ

今年も残すところ、あと100日余りとなりました。

僕の今年のテーマのひとつが「自炊を覚える」で、最近は特にそれを強く意識していて、時間があればなるべく自分でごはんを作るようにしています。

とはいえ、自分でもなぜこんなにできないのか不思議になるくらいできないので、一般の水準からするとものすごーくカンタンなことしかやれていないと思います。。。

ただ、この頃は、この年になってもできないことがあるというのは、なんだか逆にありがたいことかなぁと思ったりもします。できないからこそ工夫をする精神が養われるし、できるようになるまでの道のりは、なんだか「旅」のような感じがして純粋に楽しいものです。

それはさておき。

僕が料理(得意でないこと)を覚えていく過程で強く感じるのは、「ある技術をうまく習得するためのコツは、他の技術の習得にも応用がきく普遍的なものが多そうだ」ということです。

その技術の中身が何であるかによらず、技術を効果的・効率的に習得するコツ」というのは確かにある感じがします。

このあたりの理論は「習得学」「習得法」「習得術」といった名前で体系化されてたりするのかなぁ、と試しに検索してみたら、引っかかってくるのは語学ネタぐらいなので、習得なんちゃらという名前では体系化されていないみたいですね。心理学の中にはこういう領域がありそうだけど。

どれもラフアイデアですが、僕がいま自炊(料理)を覚えていく中で感じている「技術習得のコツ」をいくつかリストアップしてみたいと思います。これを利用するのとしないのとでは、ラクさもスピードも格段に違います。


ビジョンを持つ
僕が料理を覚えたい最大の理由は、「自分の子どもに安全なごはんを食べさせてあげたい!」ということにつきます。僕の場合、今日の自分のためだけに料理を作ってると思うと、モチベーションがつづきません。というか、作る気が全くしません。

その技術の習得が長期戦になりそうな場合は特に、ビジョンを持つことは不可欠、といってもいいしれません。


ステップを細かく分ける
ステップを細かく分ける」というのも非常に有効な手です。これには2つの意味があって、いきなり豪華料理を作ろうとはしないでステップバイステップでレベルを上げる(スモールステップ)、というのもそうですし、一回の料理を「切る」「焼く」「まぜる」と要素作業に分解してシングルタスクでやることもひとつです。

これはカガクの分野でいう、「divide and conquer」(分割統治法)ですね。

僕が去年学んだ行動分析学ではこのやり方を「チェイニング(chaining)」と呼んだりもするそうです。


道具を揃える
道具を揃える。これも有効な手のひとつです。僕の料理の場合でいうと、IH調理器、包丁、まな板、なべ、フライパンなどを新たに買いました。

この「道具を揃える」ということにも2つの意味があって
  1. 先行投資をして、埋没原価(サンクコスト)を作ってしまう
  2. 作業を楽しく、ラクにする
という意味があります。

シンプルにする
上述の「ステップを細かく分ける」「道具を揃える」というのとかぶってますが、なるべく「シンプルにする」というのもポイントです。

今回は、キッチンのレイアウトを少し整理して、道具がサクサク使えてしまえる環境作りをしました。これだけでグッと料理がカンタンになります。

simpler, easier!


ラクにする
ラクにする。これも上記の3つとかぶってますが、コツのひとつです。

僕の料理の場合でいうと、やったのは「手間が減るイイ道具を使う」、「シングルタスクで作業する」などです。

これもネタもとは行動分析学です。報酬の即時性を高める、ということ。


他人の助けを借りる
他人の助けを借りる」というのも非常に有効です。これは、宣言する、アドバイスをもらう、話を聞いてもらって自分の報酬系に組み込む、一緒にやって作業を楽しくする。いろんな場面で有効です。

人間が得る最高の報酬は、他人とのかかわりの中で生まれる、ということですかね。ちがうか。


楽しむ
今回は、これがラスト。「楽しむ」ということ、これがもっとも重要なことです。

本当に「好きこそモノの上手なれ」。僕が最近くり返し言っていることですが、「ガマンしながらガッツでがんばる時代は終わった」と本当に思います。

これは「ガッツなんて大事じゃない」と言ってるわけではなく、根性がないから(笑)甘ったれて言っているわけでもなくって、あくまでも成果志向・結果志向で考えると、単純に「ガマンしながらやるのは非効率だ」というごく科学的なお話です。

幸か不幸か、人間は
  • 意識よりも無意識の方が強く、
  • 理性よりも感情や本能の方が強く、
  • 大脳新皮質よりも大脳辺縁系と大脳基底核の方が強く
できています。この事実を受け入れようが受け入れまいが、とにかく、人間はそういう風にできています(この話をテーマとした本としては「脳が教える!1つの習慣」なんかがおすすめです)。両者がつなひきをしたら勝つのは後者。だから、無意識をもてなし、感情や本能に訴え、大脳辺縁系と基底核を大切にすること。つまり、楽しむことはとても大切です。

もちろんこれは、「楽しくないことをムリに楽しめ!」ということではなく、「イイ報酬系を組む」ということです。


・・・以上です。

モレありダブリありでざざっとリストアップしましたが、このどれもが、他のことでも使えるものばかりです。このあたりの理屈はぜひ、もっとたくさん実践&フィードバックを重ねてブラッシュアップしていきたいと思います。

ああああ。残り100日。がんばろー。

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