2011/09/01

応用情報技術者試験のまとめ その3 コツ編


前回までに引き続き、応用情報技術者試験について書いています。

前々回は「応用情報っていったい何なの?」、前回は「応用情報って何がいいの?」というお話をそれぞれ書きましたので、今回は、実際に応用情報試験に合格するためのコツをまとめてみたいと思います。

大きなくくりとしては、「前日までの勉強」と「当日のコツ」の、大きく2つに分けて書いてみます。「応用情報試験のコツ」とは言っていますが、このほとんどはTOEIC等他の試験にもそのまま応用が利くものでもあります。

では早速。

応用情報試験のコツその1 前日までの勉強

前日までの勉強に関してポイントになってくる部分を箇条書きしてみます。
  • 試験をよく理解する
  • 良い素材を選ぶ
  • 良い環境を作る
  • スケジュールを立てる
  • 過去問を要所要所で使う
  • 重点範囲を絞る

ひとつひとつを詳しく説明していたら長くなってしまうため、手短に説明してみます。


試験をよく理解する
「敵を知り己を知れば百戦危うからず」。

まず何より最初にやるべきことは、試験についてよく理解するということです。前回と前々回の投稿はここをサポートするためのものでした。

まずは、前回、前々回の投稿で述べたような部分を理解し、次に、自分の状況と照らし合わせて
  • 受けるべきか?
  • いま受けるべきか?
  • 受かりそうか?
といった質問を自問してみるのをおすすめします。

「本当に、いま、受けるべきだ」という答えが出たら、次のステップに進みましょう。


良い素材を選ぶ
試験について理解したら、次にやるのは良い素材を選ぶことです。これが応用情報の試験勉強における最上位の戦略と言えるかと思います。もう、とにかく素材。本当に、まずはこれに尽きます。

選ぶ基準としては、試験についてよく理解していて、かつ、教えるのがうまい人が書いた素材(本)を選ぶことが大切です。「そんなの当たり前じゃん」と思うかもしれませんが、中には、試験についてあまり理解してない人や、知識の羅列はできるけど人に教えるのは下手という人なんかも本を書いているので、要注意です。

どんな素材を使うかによって
  • 効率のよしあし
  • モチベーションがどれくらい維持できるか
  • 本質をどれだけ深く理解できるか
が大きく左右されてくるので、素材選びは本当に重要です。具体的にどんな素材をおすすめするかはあとの方で触れたいと思います。


良い環境を作る
良い環境を作ること。これもとても大切なことです。たとえば、家の中や近所のカフェなど、1時間なら1時間、決まった時間、割り込みを受けずに集中して勉強できる環境があると効率がぐっと高まります。


スケジュールを立てる
前々回述べたように、応用情報の試験範囲は多岐にわたります。ですので、いつ何を消化するのかおおづかみに決めておくことも有効な方法です。

ただ、勉強をまったく始めてない状態で見積もりを出すのは難しいかと思いますので、タイミングとしては、まずは2~3日とりあえず試験勉強をやってみて、まず消化効率をつかんでから改めてスケジュールを引くのがよいと思います。


過去問を要所要所で使う
過去問はマストです。過去問がないと、そもそもどういう試験なのかわかりませんし、対策の立てようもありません。

一般論にはなりますが、試験の過去問には3つの使い方があって
  • 試験勉強の初期。試験の内容を把握するために使う。
  • 中期。逆算思考で効率的な勉強を行うために使う。
  • 試験直前。最終確認のために使う。
という使い方ができます。特に、「逆算思考で効率的な勉強を行うために使う」ときの過去問素材は、解説が詳細で的確なものを選ぶのがポイントです。逆算思考について知らない方は、Googleで検索するといろいろ出てきますのでそちらを参考になさってください。

重点範囲を絞る
重点範囲を絞ること。これは特に、午後問対策を効率的に進めたいのであれば必要です。

なぜなら、午後問は
  • 記述式
  • 設問数は大問12問
  • 12問中6問を選択して解く方式
  • 12問がそれぞれ異なる分野から出題される
  • 合格ラインは60点
というテストです。ですので、12問すべてで30点ずつ取れることよりも、そのうちの6問で確実に60点ずつ取れることが大切です。どの6問で60点を取るのかを早い段階で決めておけばおくほど、その後の勉強を効率的に進めていくことができます。

ちなみに、僕の場合は、6問だけに絞り込んでしまうとリスクが高いので、保険をかける意味で、8~9問で60点は取れるように準備していました。このあたりは、自信と好みの問題、という部分もあるかと思います。


応用情報試験のコツその2 当日のコツ

次に、前日までの試験対策は済ませて、「いよいよ試験日当日がやってきた!」というとき。そのときのコツを挙げてみます。

ポイントを
  • コンディション
  • 午前問
  • 午後問
に分けて挙げてみます。

コンディション
まず第一に、ベースのコンディション作りが何より大切です。

前日までにどれだけ勉強してきても、ふだんのパフォーマンスが発揮できなければ、受かるものも受からなくなってしまいます。ですので、最低限のコンディションは整えておきましょう。コンディションを意識し過ぎるとかえって逆効果ですが、なるべく試験に集中できるようにしましょう。

具体的には、次のようなポイントに気をつけるといいかもしれません。
  • 睡眠:前日は十分な睡眠を取る。
  • 食事:朝ごはんはしっかり食べる。お昼ごはんは弁当か何かを買っていく。
  • 時間:試験会場には早めに着き、余裕を持って試験を受ける
  • 持ち物:当日慌てないため、できれば前日までにすべて用意しておく
  • 服装:リラックスできる服装集中力が上がる格好で行く。

午前
午前問の特徴を列挙してみると次のようになります。
  • マークシート方式
  • 試験時間は150分
  • 設問数は80問
  • 範囲が広い
この特徴を踏まえた上で、次のようなポイントを考慮するといいか思います。
  • 時間配分:あらかじめ時間配分をざっくり決めておきましょう。1問あたり1分半かけたら、全部で120分で終えられます。
  • カンタンな問題を先に:全問点数配分は同じなので、カンタンな問題を先に解くようにしましょう。難しい問題は後回ししましょう。
  • 1問のリミットを設ける:ひとつの問題に時間をかけ過ぎないようにしましょう。「わからなかったらア」というふうにマイルールを決めておくとスムーズです。
  • マークシートをしっかり塗るのはまとめてやる:1問ずつ解いているときは、マークシートはチェックするだけで十分です。しっかり塗るのは後でまとめてやりましょう。

午後
午前問と同じように、午後問の特徴を挙げてみます。
  • 記述式
  • 試験時間は150分
  • 設問数は大問12問
  • 12問中6問を選択して解く方式
  • 12問がそれぞれ異なる分野から出題される
これらの特徴を踏まえて、次のようなポイントに気をつけるといいかと思います。
  • 時間配分:午前問と同じく、あらかじめ時間配分を決めておきましょう。僕のおすすめは、最初の名前の記入と「どの問題を解くか」という問題選びにまず15分。そして、問題を解くのに20分×6問で120分使うという配分です。すると、残り15分余ってくるのですが、それは最終確認や保険のために、バッファとして取っておきます。
  • いい問題を選ぶ:試験が始まったらいきなり解き始めるのではなく、まず最初に全部の問題にひととおり目を通しましょう。設問ごとに難易度はどうしても違ってきますので、自分にとって一番カンタンそうな問題6問を選ぶことが大切です。


応用情報試験のコツその3 その他のコツ

上記の「前日までの勉強」と「当日のコツ」を読んでいただくと、応用情報の試験対策をする上で大切な部分はほぼ網羅できるかと思います。

あとは、残りの細かいコツといいますか注意点を2つほど挙げておきます。

合格者のアドバイスに注意
第一種やソフ開も含め、応用情報試験の合格者に話を聞くときには注意が必要です。

合格した人の多くは「応用情報なんてカンタンだった!」と言います。僕も、試験に合格した今は、ついつい「あんなのカンタンでしたよ」と言ってしまいそうになります。

合格した人がそう言ってしまう背景には、「バカにされたくない」という心理や「のどもと過ぎればなんとか」といった記憶特性が絡んでいるようですが、ともかく、合格者の意見にはバイアスがかかりがち、というのを踏まえて聞くようにしましょう。

モチベーション維持の仕組みも大切
応用情報は、「受験さえすればいつでも合格できるよ」という一部の方を除き、ほとんどの方にとっては、ある程度の勉強をやらなければ合格できないタイプの試験だと思います。

ですので、自然、試験勉強にもある程度の時間がかかります。その短くない期間にどうモチベーションを保つかが、重要なポイントになってきます。

というのは、前々回書いたように、全申込者のうち実際に受験をするのは60~70%の人たちです。つまり、残りの30~40%の人たちは、当日受験する前に脱落していることになります。もちろん試験を休むのにはもろもろの事情があるかと思うのですが、「試験勉強を続けられなかった」という人がかなりの割合にのぼることは覚えておいた方がよいでしょう。

たとえば、試験勉強の段階で、「まぁ、しょせん試験だしな」「会社から強制されてるんだよな」なんて思ってしまうと、ガゼン、モチベーションが下がってしまいます。そのあたりは自分なりにモチベーションの源泉を考えて、目的意識やプチ達成感、勉強仲間などを大切にしながら、うまくモチベーションを保つのがよいかと思います。

余談ですが、モチベーション維持に関しては、ひとつ、マーティン・セリグマン(ポジティブ心理学)の「PERMA」フレームワークなんかが参考になるかと思います。よろしければこちらもどうぞ。


応用情報試験のコツその4 素材

最後に、僕が実際に使ってイイ!と思った素材をあげておきます。


キタミ式イラストIT塾 「基本情報技術者」
きたみりゅうじさんの「イラストIT塾」。基本情報技術者試験向けの本ですが、僕は今回これを中心に使いました。本質をものすごくわかりやすく説明してくれる驚異的な一冊。わかりづらくてやる気が削がれるような試験対策本(?)に慣れていた僕にとっては、まさに衝撃でした。この本がなければ僕の今回の合格はなかったと言っていいぐらいの本です。


こんな方におすすめ
  • 基礎が少し弱いなと感じる方
  • 単純に試験に受かるだけではなく、どうせやるなら理論をガッチリ理解したいという方


イメージ&クレバー方式でよくわかる 栢木先生の基本情報技術者教室
栢木先生シリーズ。定番人気の一冊のようです。こちらも基本情報技術者試験向けの本ですが、応用情報の勉強でも役立ちます。


こんな方におすすめ
  • 基礎をしっかり固めたい方
  • 定番本でしっかり勉強していきたい方


応用情報技術者・高度共通【午前】問題集
午前問の対策に。解説が結構充実しているので、過去問ベースで勉強を進めていくときによいかと思います。ただ、過去問本をたくさん使ってみたわけではないので、この本が相対的に使いやすいのかどうかはわかりません。僕は、わりと使いやすいように思いました。


こんな方におすすめ
  • 過去問を効率的にやりたい方(全員ですかね・・・)
  • なるべく丁寧な解説の載った過去問集を使いたい方


IPA公式の過去問
IPA自身も過去問を公開しています。過去5年分以上が公開されているので、これをやるだけでも結構なボリュームになるかと思います。
情報処理技術者試験 試験要綱・シラバス・過去問題 など - IPA

こんな方におすすめ
  • 過去問さえ手に入ればいい、解説は求めていない、という方
  • 無料で過去問を手に入れたい方


・・・ちょっと長くなってしまいましたが、コツ編は以上となります。

最後に、これから応用情報を受ける方に参考になりそうなリンクを厳選してみました。


関連リンク

公式の情報はこちら。
公式 応用情報技術者試験
公式 情報処理技術者試験
公式 応用情報技術者試験シラバス(PDF)

Wikipediaのページはこちら。
応用情報技術者試験 - Wikipedia
情報処理技術者試験 - Wikipedia

応用情報技術者試験のまとめサイトやページはこちら。
応用情報技術者試験の人材像 [資格] - All About
応用情報技術者試験ドットコム
応用情報技術者試験について - 勉強のすすめ

体験者のアドバイスはこちら。
応用情報技術者試験勉強法~社会人のための2ヵ月半で確実に7割獲得する方法~
一週間で応用情報技術者試験に受かった方法

最後のページは、「1週間で受かった」とタイトルにはありますが、このブログ主の方が情報系出身であること、学生さんであることを踏まえて読んだ方がよいかと思います。この記事を読んで、「やり方次第で誰でも1週間で受かるんだ!」と思うのは危険です。

以上です。

コンパクトにまとめるつもりが、長くなってしまいました。。。でも、押さえるべきポイントはほぼ網羅できたかなと思います。つぎ、がんばろ!

0 件のコメント: