2011/04/10

フレームワーク:システム的人間モデル

今回は「入出力システムとしての人間のモデル」について。

行動分析学(行動修正法)などの分野では、人をシステムとして扱う考え方をします。人間を、外部環境から受け取ったインプットを何らかの形で処理し、また外部環境へと働きかけるアウトプットを出すシステムだと仮想的に考えます。

このアイデアを僕なりに整理してみました。


人間の外側に「環境」、人間の内部に「マインド」「スキル」「習慣」というパラメータをおき、それらの間の作用関係を「刺激」「パフォーマンス」というもので表します。


使い方
このフレームワークの使いどころは、特定のパフォーマンスを戦略的、科学的に出したい場面です。

まず最初に、最終的な成果物であるパフォーマンスがどうあるべきかを決めます。次に、そこからさかのぼる形で、そのパフォーマンスを出すために必要な人間の内面のあり方――マインド、スキル、習慣について定めます。そして最後に、さらにさかのぼってそれらに必要な刺激のありようを規定します。

この一連の逆算思考を行うには、KSF(Key Success Factor:成功要因)についてなるべく正しく把握する必要があります。最終的なパフォーマンスのKSFとしてどのような人間の内面――マインド、スキル、習慣が必要なのか。さらに、マインド、スキル、習慣のKSFとしてどのような刺激があるべきなのかを知ることが必要となります。ちょうど、頭の中にKSFがチェーンのようにつらなっているイメージです。


メリット
このフレームワークを持つことのメリットは、目的と手段の全体の階層関係が見えやすいところにあります。

よくあるのが、最終的なパフォーマンスだけに目が行ってしまい、刺激、マインドなどおおもとにあるものをないがしろにしてしまうこと。あるいは逆に、刺激やマインドなど上流の話ばかりをして一番重要なパフォーマンスについての議論を放置してしまうこと。

これらのことを避けるためにひとつながりの因果関係の中で全体を見渡す視点を提供してくれるのがこのフレームワークのよいところです。

0 件のコメント: