2011/04/21

ポジティブ心理学についてのまとめ その1

これは、ポジティブ心理学について3回シリーズで書いたまとめ記事の1回目です。
ポジティブ心理学についてのまとめ その1
ポジティブ心理学についてのまとめ その2
ポジティブ心理学についてのまとめ その3

・・・

人から薦めていただいた「HAPPIER」という本をきっかけに、ポジティブ心理学というものを知りました。「これまで知らなかったのがもったいない!」と思うくらい、たいへん面白い領域です。

今後の僕の仕事の軸にしていきたいので、その内容をここにまとめておきたいと思います。

まずは、名称や定義といった大枠のお話から・・・

名称

ポジティブ心理学」という呼び名が最も一般的です。英語だとpositive psychology、あるいは、theory of well-being。他には「ポジティブサイコロジー」「肯定心理学」といった呼び方をすることもあるそうです。

定義 ポジティブ心理学とは

簡単に言うと「人間がより幸せになるための普遍的な方法を探求する心理学」。

HAPPIERの中では、次のような説明もされていました。
一般的な定義は「人間の最適機能に関する科学的研究
※最適機能はoptimal functionの訳語です

もう少し長い説明となると、「個人や組織を幸せにしたり成功に導いたりする、強みと美徳に関する科学研究」という言うこともできます。

さらに別の表現で言うと「マイナスをゼロにする心理学ではなく、ゼロをプラスにする、あるいはプラスをさらに大きくするための心理学」。

要は、人生でもっとも重要な問いのひとつ「どうすればより幸せになれるのか?その普遍的方法はあるのか?」に科学的な姿勢で答えようとする学問です。

歴史 ポジティブ心理学の誕生

1998年、アメリカ心理学会の会長マーティン・セリグマン(Martin Seligman)が立ち上げました。

幸せに関する研究はその前からもありましたが、その筋の権威がひとつの分野として定義したのはこのときが初めてのようです。

位置づけ 心理学の中におけるポジティブ心理学の位置

おうおうにして両立が難しい2つのもの――科学的なアプローチに基づいた確かな理論と日常生活にすぐにでも使える高い実用性――を両立する心理学。

ポジティブ心理学が提唱されるまでの心理学は、主に次の2種類に分断されていました。ひとつは伝統的な心理学、もうひとつはポップ心理学です。

伝統的な心理学は学術的なレベルが高い一方で、その対象となるテーマが病気や治療など一般人にあまり馴染みのないものであるため、ちょっと活用しづらい心理学。一方、ポップ心理学(通俗心理学)は簡単でわかりやすい一方で、科学的裏付けや信憑性が弱い心理学でした。

これら両者の課題をクリアするものとして「ポジティブ心理学」というカテゴリが提唱されました。

ただし気をつけておきたいのは、ポジティブ心理学は他の学問と重複しない独自の分野ではない、という点です。

ポジティブ心理学では、独自の研究を行うことももちろんありますが、人類の長い歴史の中で発展してきた心理学、哲学、神経科学、その他人間科学の知見を統合・編集して新しい知見を導き出す、といった種類の活動も行われています。その意味で、「ポジティブ心理学は(独自の分野ではなく)包括的用語(umbrella term)である」という言い方もされているみたいです。


・・・大枠の部分ですでに長くなってしまったので、今回はまずはここまで。つづきを書きます。

追記
シリーズものとしてその2その3も書きました。

「ポジティブ心理学について15分でざっくり把握したい」といった場合にはこれだけあれば十分かな。あとは第一線の人が書いた本を読むのが一番早いかと思います。

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