2011/03/22

人間の特性:エビングハウスの忘却曲線



人間は、時間の経過とともに覚えていたことを忘れていってしまいます。また、一度だけ覚えたことよりも何度も繰り返し覚えたことの方がよく覚えています。

心理学者のエビングハウス(Hermann Ebbinghaus)がこのあたりの人間の特性についての実験を行い、1885年(100年以上も前!)に論文で発表しました。論文のタイトルは「Memory: A Contribution to Experimental Psychology」。

ここで言う「エビングハウスの忘却曲線」とは、人間の記憶が時間の関数として指数的に思い出せなくなっていく特性を現した曲線です。横軸が時間、縦軸が記憶の定着度を表しています。

Wikipediaの「忘却曲線」のページにその割合が載っていました。
20分後には、42%を忘却し、58%を覚えていた。
1時間後には、56%を忘却し、44%を覚えていた。
1日後には、74%を忘却し、26%を覚えていた。
1週間後には、77%を忘却し、23%を覚えていた。
1ヶ月後には、79%を忘却し、21%を覚えていた。


この曲線は、何らかの勉強をしている人に対して次の2つのヒントを与えてくれています。
1.人間の記憶は、私たちが直感的に感じているよりもずっと早く不確かになる
  →だから、「復習すること」が大切
2.復習を適切な感覚で行うことにより、記憶することが楽になる
  →だから、復習の「スケジューリング」が大切

この人間の特性を考慮して、何かを勉強した日の翌日、1週間後、1ヶ月後、2ヶ月後、4ヶ月後、と徐々に間隔を広げて複数回の復習を行うと、効果的、効率的に記憶(学習)の定着度を高めるということができます。

この発見の意義は非常に大きいかと思うのですが、このアイデアに基づいたスケジューリングを実際に人力で行うのは大変なためか、これまであまり有効には活用されていないようです。一部、英単語学習サイトのiKnow!などではこの考え方をベースとしてスケジューリングアルゴリズムが組まれているそうです。


参考にさせていただきました
忘却曲線 - Wikipedia
Forgetting curve - Wikipedia
About Education: Fundamental Concepts of Forgetting and Learning

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