2011/01/12

人間の特性:マジカルナンバー7



人間が一時的に覚えていられる情報の量(記憶の容量)は人類共通で大体決まっていて、その数はおおよそ「7個」だと言われています。

その数のことを「マジカルナンバー(magical number)」と呼ぶそうです。

1956年、アメリカの心理学者ジョージ・ミラーがこの事実を発見し、「サイコロジカルレビュー誌」で発表しました。論文のタイトルは「The Magical Number Seven, Plus or Minus Two: Some Limits on Our Capacity for Processing Information」(意訳:マジカルナンバー7プラスマイナス2。人間の情報処理の容量)。

上記の論文の中でジョージ・ミラーは次のように述べています。

the span of absolute judgment and the span of immediate memory impose severe limitations on the amount of information that we are able to receive, process, and remember. By organizing the stimulus input simultaneously into several dimensions and successively into a sequence or chunks, we manage to break (or at least stretch) this informational bottleneck.
(意訳)
絶対的判断と即時記憶に関していえば、受け取ったり、処理したり、記憶したりできる情報の量には限界がある。(ただし、)刺激入力をまとめ上げ、うまくシーケンスやチャンク(塊)に落とし込むことができれば、このボトルネックを壊したり、広げたりすることができる。


And finally, what about the magical number seven? What about the seven wonders of the world, the seven seas, the seven deadly sins, the seven daughters of Atlas in the Pleiades, the seven ages of man, the seven levels of hell, the seven primary colors, the seven notes of the musical scale, and the seven days of the week?
(意訳)
結局のところ、マジカルナンバー7にはどういう意味があるのだろう。世界の七不思議、七つの海、七つの大罪、プレアデスのアトラスの七人の娘、七歳の男の子、地獄の七段階、七原色、七つの音階、一週間が七日であること、には何があるのだろう。


7という具体的な数字はさほど重要ではなく、この説から学ぶべきなのは
・短期記憶の容量は限られている
・その容量はかなり小さい(せいぜい一桁)
・情報をうまくまとめれば容量を節約できる
ということを認識すべきだ、ということだ思います。


おまけ
ジョージ・ミラーの論文が読めます。
The Magical Number Seven

マジカルナンバーを厳密に調べると、7つではなく4つじゃないのか、という論文もありました(2001年発表)。
Cambridge Journals Online - Abstract - The magical number 4 in short-term memory: A reconsideration of mental storage capacity

参考にさせていただきました。
記憶 - Wikipedia
ジョージ・ミラー - Wikipedia

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