2010/08/30

フレームワーク定着の4ステップ

今日は「フレームワークを身につけるときの4ステップ」というお話です。

「知識を知っていることとそれを使えることは違う」と言ったりしますが、その「知っている」と「使える」との間を分解してみます。


フレームワークとは
まず、フレームワークとはそもそも何なのか、というところから。このブログの中でも何回か取り上げてるかもしれませんが改めて。

「物事を考える枠組み」のことを「思考のフレームワーク」と呼びます。「思考」を省略して単に「フレームワーク」と呼ぶこともあります。「思考スキーム」「分解の切り口」という言葉がありますが、これらもフレームワークと似たものとして僕は捉えています。

フレームワークは、複雑な事象をシンプルに理解したり表現したりするために使います。特に、要素の数が人間の短期記憶でカバーできる数(チャンク数として4〜6個:いわゆる「マジカルナンバー」)を越えた系の全体像を把握するときに使うと非常に強力です。

例としては、たとえば、武道において鍛えるべき力を「心・技・体」という3つの要素に分けて説明することがあります。この「心・技・体」もフレームワークの一種です。

また、たとえば、もののかたち(造形)を人に伝えるとき、「位置・大きさ・形・色・素材・質感・光の当たり方・動き」などの情報を使って説明したりすることがあります。これも、フレームワークの一種です。

マーケティングの文脈では、PEST、3C、SWOT、4P(4C)などの便利なフレームワークが開発されています。

フレームワーク=考える枠組み


……という前置きのあとに本題、フレームワーク定着の4ステップというお話。

フレームワーク定着の4ステップ
フレームワークを完全に身につけるまでには、次の4つの段階を経由します。
1.知る
2.覚える
3.引き出す
4.反射的に使う

1.知る
フレームワークの存在と意義を知る。

2.覚える
フレームワークを頭の中に入れる。

3.引き出す
頭の中のフレームワークを好きなタイミングで自在に引き出せるようにする。

4.反射的に使う
フレームワークを無意識的に活用できるようにする。適切な場面で適切なフレームワークを呼び出すレベル。

1ができて初めて2ができる、2ができて初めて3ができるというようなイメージです。フレームワーク定着の最終ゴールは4の状態です。

ポイントは、「思考(脳)も原理的にはスポーツ(運動神経)と全く同じ」というところでしょうか。まずはこの認識を持つことが大切です(僕は20代半ばまでこの考え方が全くできませんでした……)。
つまりは、脳は鍛えるもの。使えば使うほどよくなるもの。疲労し、超回復するもの。馴れない使い方をすると悲鳴を上げるもの。そういう認識をしておくことが必要です。

普通の人がいきなりフルマラソンを走っても完走は困難です。しかし、きちんとステップを積み上げさえすれば、多くの人が完走を果たせるのもフルマラソンの距離です。その意味で、フルマラソンを完走する人は、才能ある「選ばれた人」ではなく、走ることを決意した「選んだ人」です。走るか走らないかの意思決定権は多くの人に与えられています。

フレームワークも同様だと思います。
フレームワークも限られた人だけのものではなく、それを使いたいと思い、意思決定をしたすべての人のものです。


僕自身先は長く道半ばですが(一生道半ばだと思いますが…)、、、より多くの人にこういったフレームワーク観を持って、フレームワークを使いこなして欲しいと思います。フレームワークはただのツールですが大変便利ですし、ビジネスに限らず広い範囲で必ず人生を豊かにしてくれるものです。


……ということでフレームワークの4ステップというお話でした。

0 件のコメント: