2010/06/20

人がモノから価値を得る仕組み

先日、PENのやさしい家電特集について書いたときに、人とモノとの関係についてこれまでモヤモヤしていたものを整理したのでそれについてメモ。

人とモノとの関係を、「人がモノから得るもの」というくくりで図示してみました。



人がモノから価値を得る流れは、次のようになっています。

モノの機構・素材・動き

F&F(Feature&Function:特徴と機能)

Benefit(便益) 満足の向上や不満の解消

QOL(Quality of Life:生活の質)



※モノの機構、素材、動きといった客観的事実はそのままでは価値を生まない。
 それらが定義づけられ、組み合わせられ、設計されることによって特徴と機能が生まれ、
 さらにそれが便益を生み、
 最終的にQOLの向上に貢献すること初めて価値を生む。
結局、モノの質を決めるのは、BenefitとQOLへの貢献度である。
※(当たり前のことだけど……)人によってモノの価値は変わる。
※マーケットインは
 人のQOLやBenefitの方からモノ作りに落とし込んでいくプロセス。
 プロダクトアウトはその逆で、
 機構や素材や動きの方からBenefit、QOLへとつなげていくプロセス。
※狭義のマーケティング活動は、モノのF&Fが決まった状態でBenefitを定義していく。
 一方で、広義のマーケティングでは、この全体像そのものを設計する
優れたマーケター、デザイナーは
 この図の一番左側の「人」と、一番右側の「モノ」の両方をよく知った上で、
 その間のパスをきれいにつなぐことができる人である。

 人の側だけをよく知っているだけではできない、
 モノの側だけをよく知っているだけでもできないことがある。

※このあたりのキーワード:
 ・マーケティング
 ・マーケットイン
 ・プロダクトアウト
 ・顧客視点
 ・HCD(Human Centered Design:人間中心のデザイン)
 ・User Experience(顧客体験)
 ・パーセプションとプロポジション


マーケティングやデザイン活動を行う上でこの認識が一緒に仕事をするチームメンバーと共有できていれば、とてもやりやすいです。

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